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(COVID-19対策)食品工場のアルコール消毒、塩素消毒の導入事例4選

(COVID-19対策)食品工場のアルコール消毒、塩素消毒の導入事例4選

急速に感染拡大しつつある新型コロナウイルス(COVID-19)。その予防手段として、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムの散布が世界保健機関(WHO)や各国の保健当局により推奨されています。このコラムでは、食品工場や事業所、各種施設で使われているスプレー消毒の方法をご紹介します。

エタノールや塩素系薬剤がウイルス、細菌を殺す

 

2020年3月現在、感染が中国から全世界へと波及しつつある新型コロナウイルス。そして、今冬も世界各地で多数の死者、感染者を出したインフルエンザやノロウイルス。これらの感染症予防策として、手洗いなどと並び効果があるとされているのが、アルコールや塩素系薬剤による殺菌です。

 

WHOが2020年2月に発表したCOVID-19の暫定ガイダンスでは、0.1%に希釈された次亜塩素酸ナトリウム、62〜71%のエタノールなどが、ほかのエンベロープウイルスに対してと同様、新型コロナウイルスにも効き目があるとされています。

 

エタノールなどのアルコールは、脂質性の膜である細胞膜やエンベロープ(ウイルスの外膜)を破壊し、細菌やウイルスを死滅(不活化)させます。人体への影響も少ないことから、手指の消毒などで日常的に利用されています。

 

次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸水などの塩素系殺菌剤は強い酸化作用を持ち、細菌やウイルスを構成するタンパク質を破壊します。アルコールとは違い、エンベロープを持たないノロウイルスなどにも有効です。

 

ただし、次亜塩素酸ナトリウムは高濃度では漂白剤として使われる強力な薬剤のため、手指の消毒などには使えません。上下水道や食品工場の調理器具など、主にモノの消毒に広く使われています。

 

食品包装前に、スプレーガンでアルコールをひと吹き

 

では、スプレーガンでどのように殺菌剤を散布するのか、見ていきましょう。

 

 

ポピュラーな使い方は食品工場におけるアルコール除菌です。マーガリン、洋菓子、串団子、ソーセージなどを袋詰めする直前に、アルコールをスプレーします。殺菌効果のほか、食品の変色防止を目的としても行われます。ベルトコンベヤに対してアルコールを吹き付ける事例もあります。

 

自動スプレーガンを工場の出入口に複数台設置し、エアシャワーのような装置を作る方法もあります。主に噴霧されるのは次亜塩素酸水(塩酸または食塩水を電解することで得られる水溶液)です。

 

 

次亜塩素酸水は、次亜塩素酸ナトリウムとは別の水溶液です。日本の厚生労働省により、次亜塩素酸ナトリウムと同等以上の殺菌効果を有する殺菌剤として認証されています。また日本の食品安全委員会による添加物評価書(2012年)において、マウスへの経口投与実験で問題となるような毒性、発がん性は認められなかったことが報告されています。

 

生成装置が比較的高価な点と、化学的に不安定で保存中に自然分解してしまいやすい点に難しさがありますが、高い殺菌力と安全性を両立している殺菌剤と評価されています。

 

水族館のプールや養豚場など悪臭の発生する施設では、固定式の自動スプレーガンを高い場所に設置し、消臭目的で次亜塩素酸水を散布している例もあります。

 

ハンドスプレーガンなら、移動しながら工場内を洗浄できる

 

ハンドスプレーガン方式による工場や事業所の洗浄も可能です。圧送タンクに次亜塩素酸ナトリウム液や次亜塩素酸水を入れ、作業者がハンドスプレーガンで床や機器に散布しながら歩いて回ります。

 

 

スプレーガンを使ったアルコール、塩素殺菌の事例をご紹介しました。ただし、ルミナ(扶桑精機(株))として、これらの殺菌作用の科学的有効性を保証するものではありません。また次亜塩素酸ナトリウムは金属を腐食させたり、酸類と接触することで有害な塩素ガスを放出したりする性質を有します。ルミナはこれらの事故や器物損害に関して一切の責任を負いません。導入にあたっては、お客さまご自身で使用条件をよく確かめ、慎重な運用をお願いいたします。

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