TECHNICAL COLUMN 技術コラム
Solutions

接着剤塗布の4つの方法、あなたに最適な方法は?

接着剤塗布の4つの方法、あなたに最適な方法は?

アクリル系、ウレタン系、酢酸ビニル系、エポキシ樹脂系など、無数の種類がある接着剤の世界。その塗布方法も、手動の刷毛やハンドローラー、カートリッジガンから、自動機の自動スプレーガン、ディスペンサー、ロールコーターまで、実にさまざま。何が最適なのか、悩まされます。この記事では自動機に絞って、それぞれの塗布機の特徴と適した用途をご紹介します。

あまりにも多すぎる接着剤の塗布機

接着剤の自動塗布機には、どのようなものがあるでしょうか?ざっと挙げるだけでも、自動スプレーガン、ディスペンサー、ロールコーター、カーテンコーター、ディップコーター……など。さらに、ロールコーターのカテゴリー内でリバースロールコーター、グラビアコーター、ダイコーター、バーコーターなど、10〜20種類に細分化され、調べれば調べるほど徒労感に襲われます。

 

では、何を基準に塗布方法を選定すればいいでしょうか?まず確認してほしいのが、 1)接着剤の種類、粘度、 2)対象物(基材)の大きさと形状、 3)予算の3つです。

 

まず粘度と基材の形状、予算の3つで大まかに絞る

1)接着剤の種類と粘度

塗布機には、高粘度の接着剤に対応できるものと、そうでないものがあります。10,000 mPa.s(ミリパスカル秒)以上の高粘度液を使う場合、使用できる機器が限定されます。100,000〜1,000,000 mPa.sの超高粘度液になると、塗布できるのは一部のディスペンサーのみです。また、加熱して塗布するホットメルトの場合も、専用の機器を使う必要があります。

 

2)対象物の大きさと形状

対象物(基材)の形状が立体的であったり曲面があるか、平坦なフィルム状か。フィルム状であるなら、ロールコーターが第一候補となるでしょう。逆に平坦でないなら、ロールコーターは使えません。

 

3)予算

粘着テープやラベル製造のように、接着剤の塗布が製造工程全体の主要部分を占める場合、1台数千万円と高価だが生産性の高い大型装置を導入するのが効率的です。一方で、接着が全体の一工程にすぎない場合、自動スプレーガンやディスペンサーなど、安価でスペースを取らない装置、機器を使用することが一般的です。

 

上記の3つの条件のほか、膜厚なども機器の選定を左右します。

 

それでは、主要な塗布装置の特徴を見ていきましょう。ここで取り上げるのは、自動スプレーガン、ディスペンサー、ロールコーター、カーテンコーターの4つです。

 

スプレーガンは接着剤塗布のスタンダード

 

 

スプレーガンは最も汎用性の高い塗布機です。さまざまなワークの大きさ、形状に対応でき、ワイドにもピンポイントにも塗布できます。家具や靴の製造、自動車の内装工程でよく使われます。弱点は高粘度液が詰まることです。粘度以外の性質によっても変わりますが、5000mPa.s程度を目安に考えてください。コンデンスミルク、ケチャップ、シャンプー程度なら塗布できますが、ハチミツ(10,000mPa.s)くらいの粘度になると、スプレーするうちに詰まって出が悪くなる可能性があります。導入コストは1台数万〜20万円程度と、比較的安価です。

 

超高粘度液にも強いディスペンサー

 

 

圧力をかけて液体を押し出す塗布装置です。ドットやラインで接着剤を塗布します。少量の液体を高精度に塗布するのを得意とし、家電製品の製造やICチップのシーリング、梱包などに使われています。機種によっては、超高粘度液にも対応できます。ただし、幅広に塗れないことと、上方向、横方向に塗れないことが弱点です。価格帯は1台10万円前後から100万円以上のものまで幅広いです。

 

紙やフィルムの塗布に強い専用機、ロールコーター

 

 

連続塗布用の大型装置。流れてくる基材に塗装ロールやブレードを使って液体を塗布します。紙やフィルムなど平坦な対象物のコーティングに使われます。塗布の原理やロールの構成により、リバースロールコーター、ナイフコーター、コンマコーター、キスコーター、グラビアコーターなど10〜20種類ほどに細分化され、接着剤の粘度や膜厚により最適なものが異なります。大型装置のため1000万円以上のものが多く、特に精密塗布が可能なスロットダイコーターは非常に高価です。

 

接着剤の「滝」にくぐらせるカーテンコーター

 

 

接着剤を滝のように垂直に流し、そこに基材をくぐらせて塗布する方法です。主に平坦なパネル材などへの塗布に用いられますが、ロールコーターと違い、多少の凸凹がある基材にも塗布可能です。ただし、低粘度の液体しか使用できません。

 

上記以外にも、ディップコーターなど紹介しきれなかった塗布機があります。とにかく種類が多い接着剤の塗布機ですが、対象物(基材)ごとに、よく使われる機器は2〜3種類程度。その中で粘度、膜厚、予算などの条件で絞っていけば、最適なものがきっと見つかります。

 

注:各機器の価格は目安です。実際には機能や大きさ、オプションによって、金額に幅があります。

APPLICATIONS 導入事例

CONTACT お問合せ

製品カタログやメンテナンスマニュアルのダウンロードはこちらから。